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医歯薬連携事業その8~口腔管理

これまで医歯薬連携事業の口腔管理医療連携モデル事業研修会でのお話をしてきましたが、がん治療の三本柱「手術・化学療法・放射線治療」のお話などが続いて、歯科クリニックのブログらしからぬ感じでしたね。 今日は、がん治療を行う上で、とっても重要視されてきている口腔管理についてお話しします。 がん治療をしていくとお口の中のトラブル〈口腔内合併症〉が起こることが多々あります。 化学療法で40%、造血幹細胞移植で80%、口腔がんや咽頭がんでは100%起こると言われています。 化学療法を行うことで、免疫力や抵抗力が落ちるので、歯肉が腫れたり・カンジダというカビが生えたり・口内炎ができやすく、そのために感染予防が必要です。 また、手術後の肺炎や感染の予防でも、お口の中の状態を極力清潔に保つことが重要になります。 放射線治療の副作用では、口内炎・口の中の乾燥・味覚障害・開口障害・骨の壊死が挙げられますが、それ以外に多発性う蝕もあります。 これまでのお話の中で、手術やその後の治療などでお口の中をきれいにすることは、重要なこととご理解いただけたかと思います。 でも、それ以外にも歯やお口の中の状態によって影響することがあります。 歯の本数が少ないと頭頸部や食道がんのリスクが高くなったり、歯みがきでリスクが下がるという統計が出ています。 口の中の状態が全身の健康を左右します。 たかが歯と思わずに、常にお口の中の状態を良くしておきましょう!

10周年だそうです

今日は終日雨のようですね。 2歳の可愛い女の子が朝、お父さんに連れられて来院しました。 最近のお父さんたちは、しっかり育児されてますね~(感心、感心) 娘さんの茶渋が気になるとおっしゃられたので、ギャン泣き(本泣きまではいってない(^_^;))の中きれいに取らせていただきました。 終わってから泣く娘さんを慰めながら「ラグーナ行こうか!」とお父さん。 そうです、今日はラグーナ蒲郡が10周年なのです~♪ 記念セレモニー、豪華商品が当たるラリーが開催されているそうです。 10周年のサンクスラリーは、フランス旅行や沖縄旅行・現金10万円など豪華商品が当たるかも(#^.^#) そういえば同じ海陽町にある海陽学園では1回生が卒業されて、東大合格二けたという明るいニュースも聞きました。 かよ歯科クリニックの診察室からしっかり見える海陽学園ですが、近いので時々患者さんとして来院される方がいます。 「何かストレスでもあるの?」の質問に「一応受験生なので…」と答えてた彼も希望の進路に歩めたかな? 近隣の発展と共に、かよ歯科クリニックもがんばりま~す!(^^)!

口腔ケアではコレ

こんにちは、かよ歯科クリニック歯科衛生士の小池です。 先日のお話しした『がん治療、口から食べて人間らしく乗り切りたい!』の講演で、いくつかの業者さんがサンプルを配布していました。 ↓その中にあった大きな綿棒です。 綿棒 下にあるのが一般的な普通サイズの綿棒。 こんな大きな綿棒を皆さんは、ご覧になったことありますか? これは、口の中を清掃する道具なのです。 麻痺などで、舌や頬・唇の機能が低下すると、舌の表面・唇や頬と歯ぐきの間に食べかすが残りやすくなります。 舌は以前紹介した舌ブラシを使っていただき、唇・頬と歯ぐきの食べかすは写真にあるような大きな綿棒やスポンジのついたブラシできれいにします。 この綿棒やスポンジの先端を水で濡らし、手でギュッと絞ります。(これは水が誤嚥(ごえん=誤って気道にはいること)しないよう固めに絞る) 上の歯ぐき、頬・唇の間 ⇒ 上あご ⇒ 舌の歯ぐきと頬・唇の間と、上あごから下あごの順番に奥から手前に清掃していきます。 こうしてやる理由は、食べかすなどの汚れを誤嚥してしまうと、それが原因で誤嚥性肺炎を引き起こす可能性があるからです。 この清掃法は、栄養補給を鼻腔栄養や胃ろうなどで、お口から食べていない方にも必要です。 口の周りの様々な機能も低下しているので、唾液の自浄作用はほとんどなく、粘膜の新陳代謝や痰などの粘液で口の中が不衛生になりやすく、細菌によって全身の感染症を起こすリスクも高くなるからです。 ご紹介した大きな綿棒やスポンジブラシは、介護用品を販売しているお店にあります。 詳しい使い方など、声をかけていただければご説明します。 スポンジ