スポーツのためのマウスガード
◆糸のみ
私のおすすめはこのフロスです。
唾液など水分を含むと膨張し、汚れが絡みやすくなります。
↓ 上:水分を含ませた状態 下:元々のフロスの糸
糸のみのフロスは、やり方を覚えるまでは大変ですが、身につけば簡単です。
ちなみに、うちの小学2年生の子供も自分でやっている時があります。ホルダー付より値段も安くて経済的です。
どちらも使い方によっては歯ぐきを傷つけてしまうことがあります(勢いよく挿入すると×)ので、当クリニックにてご指導いたします。
患者さんから「フロスを使うとすき間が広がるんじゃない?」と聞かれたことがありますが、フロスですき間が広がることはありません。
今まで詰まっていた汚れが取れたことで、すき間が広がったように感じるだけです。
1日1回だけでもいいので、歯ブラシで磨いた後にご使用ください。また、フロスを使って糸がほつれたり引っかかるようなら、虫歯の危険や詰め物が合っていない可能性もありますので、気付いたらご相談ください。
使い方は市販の歯磨き剤と一緒ですが、フッ素入りの歯磨き剤の場合、磨いた後は少量の水で軽くすすぐようにして、すすぎすぎないようにしましょう(すすぎすぎるとフッ素もとれてしまいます)。あと、歯磨き剤が苦手なお子さんや口をすすぐことのできない方には、こちら↓を薦めています。
まず、歯ブラシで何もつけずに磨いたあと、歯ブラシにスプレーしてお口の中全体に行き渡るようにします。そのあとはすすがないでおきます。
よく聞かれる質問が「フッ素入り歯磨き剤を使えば、歯医者さんでフッ素は塗らなくてもいいの?」、「学校でフッ素洗口しているけど、歯科医院に行ってまでフッ素を塗るの?塗りすぎじゃない?」と尋ねられます。フッ素入り歯磨き剤や洗口剤と、歯科医院でのフッ素は濃度が違うので、年に3~4回定期的に塗るには問題はありません。
生えたての歯は、弱くて虫歯になりやすい反面、フッ素を取り込みやすいといわれています。
奥のかみ合うところ、歯と歯の間や歯と歯ぐきの境などは、歯ブラシが届きにくく虫歯のなりやすいところです。プロの手で隅々まで丁寧にフッ素を塗っていきます。
ただ一つ気を付けていただきたいことは、フッ素を塗れば絶対に虫歯にならないということはありません。しっかり歯磨きをして、お口の中をいつもきれいにしておくことが、フッ素の効果を高めることになります。
市内のとある中学校において、新入生の歯科検診が行われました。この中学校に入学したのはA小学校とB小学校。A小は、小学校入学時より6年間毎年定期的にフッ素洗口を実施し、B小は特に何もしていませんでした。中学校での検診の結果は、あきらかな差が出たそうです。フッ素効果…侮れませんよ~(#^.^#)