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医歯薬連携事業その4~健診と検診の違い

医歯薬連携事業の口腔管理医療連携モデル事業研修会でのお話しを連載しており、今回で4回目になります。 みなさん、健診って受けたことがあります? では、検診はどうですか? 医科でも歯科でもともに健診・検診はよく行いますが、みなさんこの「健診」と「検診」の違い、わかりますでしょうか。 健診は、健康診断の略で、総合的に診て健康であるかどうかを確認するものです〔health check-up〕。 検診は、特定の病気を早期に発見するために行うものです〔screening〕。 例えばがん検診などが挙げられ、健康診断とは目的が異なります。 ですから、健診でがんが発見されることは難しいことのようです。 虫歯を指摘した際、時々「学校の健診(検診)で虫歯ないって言われたんですけど…」とおっしゃる患者さんがおられますが、職場や学校等で行われる集団健診(検診)は十分な環境状態で診られるわけではありません。 普通の椅子に座った状態で、不十分な明るさの中で診ていきます。 ある程度の虫歯は見つけられますが、小さな歯と歯の間にあるような虫歯は見つけられないことも多々あると思われます。 ですから、あくまでも簡単な指標としてお考えください。 健診とはそういうもの、検診とはこういうもの、とご理解いただければと思います。

オーバーブラッシング

こんにちは、かよ歯科クリニック歯科衛生士の小池です。 みなさん、「オーバーブラッシング」という言葉を知っていますか? オーバーブラッシングとは、お口の中を磨き過ぎて起きます。 強い力や大きなストロークで磨いてしまうと、歯ぐきに傷がついてしまいます。 こちらの写真のOさんは、いつも歯ブラシ・歯間ブラシ・ワンタフトブラシを使用し、きれいに磨かれています。 オーバーブラッシング この写真の部分(左上)が気になり、念入りにやりすぎてしまったようで傷になっていました。 上の写真の拡大 このように傷になっている時は、傷の状態にもよりますが、数日はその部分に歯ブラシをあてないようにするか、ワンタフトブラシで傷のある歯ぐきにあたらないようにして、歯だけを磨いてください。 私見ですと…真面目で一所懸命な方にオーバーブラッシングが多いように思われます。 歯みがき指導する際「あまり力を入れず(特に男性)、細かく動かしてください。」とお話しすることが多いのですが、多くの方がご自宅ではついつい力が入ってゴシゴシ磨き、結果、傷をつけてしまっているようです。歯ブラシの毛先が広がっていても傷をつけやすいので、早めに新しい歯ブラシに交換してください。 オーバーブラッシングが続くと、歯肉退縮(歯ぐきが下がった状態)が起きます。 (※歯肉退縮は主に歯周病の進行によってみられます。) 磨き過ぎて、歯ぐきが下がるのも悲しいですよね。 力加減、動かす大きさ、歯ブラシの広がり具合などを、今一度チェックしてみてください。

医歯薬連携事業その3~お薬手帳

インフルエンザが猛威を振るっています。 小学校などでは、学級閉鎖や学年閉鎖をしているところが多いようですね。 そんな時、病院に行くとお薬が処方されますが、最近は院外処方が多くなりました。 院外処方では、複数の医療機関を受診して、お薬を飲まれている方とってプロ(薬剤師)が飲み合わせに問題がないか考えていただけて安心です。 そのような薬局で『お薬手帳』の利用を薦められることがあるかと思います。 お薬手帳で患者さんの薬歴をみて、重複投与や相互作用を未然に防ぐことができます。 複数の病院にかかって色々な薬を処方されていたり、ご自分で市販薬を買って飲んでいる場合、薬の飲み合わせによっては効果が強く出過ぎたり、逆に効果が弱まってしまうことがあります。 また、副作用が出た場合、簡単にどのお薬で反応が起きたのか確認できます。 合わないお薬(アレルギー)の確認も同様です。 さらに栄養補助食品・サプリメントの中にも出血しやすいものがあるので、それらもお薬手帳に記入しておくといいでしょう。 例えば、アロエ・イチョウ葉エキス・ガーリック・ジンジャー・魚油・朝鮮人参などが挙げられます。(※通常の食事で取る分では問題ありません) このお薬手帳は緊急時にも役立ちます。 先の東日本大震災の際、特別措置により処方箋がなくてもお薬をもらうことができたそうです。 お薬手帳でこれまでの薬歴が一目でわかり、スムーズに薬の提供が行えました。 毎日欠かさず飲むお薬のある方には、お薬がなくなることは生死を分けることになりかねません。 かよ歯科クリニックでは前もって普段飲まれているお薬をうかがいますが、その時もお薬手帳を持参していただけると助かります。